使いやすさも大事。見た目も大事。では、どちらを選ぶ?
はじめに
キッチンを考えるとき、意外とご夫婦で意見が分かれることがあります。
「使いやすさを優先したい」という方もいれば、「見た目やデザインを大切にしたい」という方もいます。
どちらもキッチンを大切に考えているからこその意見ですが、家族で一緒に使う場所だからこそ、意見が違うと「どうやって決めたらいいんだろう?」と悩むこともあります。
今回は、実際にご相談いただいたケースをもとに、キッチンについてご夫婦の意見が分かれたとき、私たちがどのようにお話を伺いながら形にしていったのかをご紹介したいと思います。
ご主人は「使い勝手」を優先
ご主人が大切にされていたのは、収納の使いやすさでした。
キッチンは毎日使う場所。
だからこそ、
- どこに何を収納するのか
- 取り出しやすいか
- 片付けやすいか
- 作業がスムーズにできるか
といった、日々の使い勝手を重視されていました。

奥様は「見た目」を大切にしたい
一方で、奥様が大切にされていたのは見た目の美しさ。
キッチン空間は、キッチンだけから見るものではありません。
リビングやダイニングからも目に入る場所だからこそ、
「せっかくなら、好きだと思える空間にしたい」
というお気持ちがありました。

「使いやすさ」と「見た目」、どちらを選ぶ?
ここが今回、一番悩まれたところです。
収納するときの作業効率を優先するのか。
それとも、リビング・ダイニングから見たときの雰囲気を優先するのか。
どちらも間違いではありません。
そして、私たちもお二人のお話を伺っていて、
「どちらの気持ちもよく分かる」
と感じました。
だからこそ、どちらか一方を諦めるのではなく、お二人の希望をできるだけ取り入れた形で考えていくことにしました。
まずは「何を収納するのか」から考える
キッチン空間をプランするとき、私たちが大切にしていることの一つが、
「実際に何を収納するのか」
をお聞きすることです。
収納は、大きければいいというものでもありません。
家電、食器、食品、ストック品など、収納したいものによって必要なスペースも変わります。
さらに、
- どんな生活スタイルなのか
- 料理をする頻度
- どんな家電を使うのか
- どのくらいの収納量が必要なのか
などをお聞きしていきます。
そうすると、「見た目」と「使いやすさ」の両方を考えながら、具体的な収納の形が見えてきます。
「見た目」を損なわず、使いやすさを取り入れる
今回は、なるべく把手を目立たせないようにするため、ライン把手などのご提案もしました。
見た目はすっきりさせながら、必要な収納量と使いやすさを確保する。
どちらかを犠牲にするのではなく、両方のバランスを探していきました。
最終的には、お二人の意見が折り合う形に
正直、意見をまとめるまでには少し時間がかかりました。
でも、時間をかけてお話ししたからこそ、
ご主人の「使いやすさ」も、奥様の「見た目」も取り入れた収納
にたどり着くことができました。
最終的には、お二人とも納得され、満足していただける形になりました。
「使いやすい」と「好き」は、どちらも大切
今回のように、使い勝手と見た目のデザインで迷われるケースは、実は少なくありません。
そして私は、どちらも正解だと思っています。
「見た目が好きだから、きれいに片付けたくなる。」
という人もいれば、
「使いやすいから、すぐに片付けられる。」
という人もいます。
どちらが正しいということではなく、その人にとって何が暮らしやすいのかが大切なのだと思います。
キッチンは「作業する場所」であり「好きな場所」でもある
キッチンは、毎日家族のために料理をする場所です。
だからこそ私は、
「作業効率が良ければ、それだけでいい」
とは思っていません。
自分が好きだと思えるデザインや、心地よいと感じる空間だからこそ、
「今日もここで料理しよう」
と思えるのではないでしょうか。
もちろん、使いやすさは大切です。
でも、どこに効率を求めるのか、どこはデザインを優先したいのかは、人によって違います。
正解は、ご家族によって違います
今回のご夫婦も、最初から意見が一致していたわけではありません。
でも、それぞれが大切にしていることを一つずつ聞いていくことで、最終的には「どちらかを選ぶ」のではなく、「二人の希望を取り入れる」という答えにたどり着きました。
私は、こういうところにオーダーキッチンの面白さがあると思っています。
決められた形に合わせるのではなく、
「私たちの暮らしなら、どうする?」
と一緒に考えていく。
そのためには、たくさんお話をすることが大切です。
「収納はどのくらい必要ですか?」
だけではなく、
「普段どんなふうに料理をしていますか?」
「何をどこに置きたいですか?」
「リビングからキッチンを見たとき、どんな雰囲気が好きですか?」
そんなお話を重ねながら、そのご家族に合った形を探していきます。
まとめ
キッチン空間を考えるとき、
「使いやすさ」か「見た目」か。
どちらか一つを選ばなければならないように思うこともあります。
でも、今回のご夫婦のように、それぞれの希望を丁寧に聞いていくことで、両方を取り入れられることもあります。
大切なのは、誰かにとっての正解ではなく、
「自分たち家族にとっての心地よさ」
なのだと思います。
ハートハウスでは、キッチンの形を決めるだけではなく、そこでどんな暮らしをしたいのかをお聞きしながら、一緒にキッチンを考えています。
「夫婦で意見が分かれてしまって、なかなか決められない」
そんな段階でも大丈夫です。
まずは、それぞれが「なぜそうしたいのか」をお聞かせください。
そこから、二人にとって心地よい答えを一緒に探していけたらと思います。
