「この部屋、もっと活かせないかな?」使っていなかった和室をギャラリー空間に。|工事の続き

以前からご紹介している、ギャラリー部屋の工事。
もともとは和室だったこの部屋を、現在少しずつギャラリー空間へとつくり変えています。

以前の記事では、解体が進み、床に断熱材を敷き詰めたところまでをご紹介しました。
今回は、その続きです。

床が仕上がり、壁の工事も進み、少しずつ部屋の姿が見えてきました。


和室だった部屋に、断熱材を

もともと和室だったこの部屋。
解体をすると、鉄筋コンクリート造の建物ならではの下地が現れます。
今回は、塗り壁の上から断熱材を敷き詰め、その上にボードを貼って壁を仕上げていきます。
床が整い、壁にボードが貼られると、これまでの和室の雰囲気が一気に変わってきました。

クロスを貼る前の空間

まだ工事途中ではありますが、
「ここから、どんな部屋になっていくんだろう?」
と、私たちも楽しみになってきます。

ここからが、今回のギャラリーづくりの難しいところ

今回のお客様が希望されているのは、ただ作品を飾るための部屋ではありません。
お部屋の雰囲気としてイメージされているのは、

少しクラシカルで、装飾性があり、アール・デコを思わせるような空間。

イメージとしてお話に出ていたのが、東京庭園美術館のようなインテリアです。
東京庭園美術館といえば、建物そのものに美しい装飾が施され、照明や壁、扉、細部の意匠まで含めて一つの空間として楽しめる場所。

今回のお部屋も、そんな「ただ絵を飾るだけではない空間」にしていきたいというご希望です。

これは……
なかなかの難題です(笑)。


まずは、壁に装飾を

そこで、まず取り掛かったのが壁の装飾です。
ボードで仕上がった壁に、これからの空間をつくるための装飾を施していきます。

今回の写真が、その途中の様子です。

壁を凹ませて作る飾り棚用の壁

まだ塗装も仕上がっていないので、完成形とはかなり違います。
でも、壁に装飾が入るだけで、部屋の印象が少しずつ変わってきました。
何もなかった一面の壁に、額縁のような意匠が加わる。

これだけでも、これまでの「和室」から、少しずつ「ギャラリー」へ近づいているのが分かります。


実は、この部屋にはもう一つ大切な魅力があります

この部屋について、以前の記事でも少しご紹介しましたが、実はここは、
お庭の景色が一番きれいに見える和室でもありました。

窓の外には、長年大切にされてきたお庭があります。

和室からのお庭の眺め
和室から眺める庭

今回、部屋の用途を変えることになりましたが、私たちはこの景色も、この部屋の大切な一部だと考えています。

作品を飾るだけではなく、
窓から見える庭の景色。
部屋の壁や装飾。

そこに飾られる絵や陶器、骨董品。
そして、時間帯によって変わる光。

それらすべてが一つの空間として感じられるようなギャラリーにできたらと思っています。


仕上げ材は、あえて急いで決めません

今回の工事は、特に急いで完成させる必要があるものではありません。
そのため、内装の仕上げ材についても、最初からすべてを決めてしまうのではなく、

実際に空間ができていく様子を見ながら、少しずつ決めていく予定です。

壁ができる。

装飾が入る。

床が仕上がる。

光の入り方を見る。

そして、実際の空間を感じながら、

「ここは、もう少しこうした方がいい」

「この色の方が作品が映えるかもしれない」

と、一つひとつ考えていきます。


家具も、この空間に合わせてつくります

そして、ギャラリー空間の中で大きな面積を占めるのが家具です。
今回のお部屋では、家具も既製品を置いて終わり、ではありません。

空間が出来上がっていくのを見ながら、

「この部屋には、どんな家具が合うのか」を考えていきます。

壁の装飾と家具、そして展示する作品。
ここは、これからじっくり考えていきたいところです。


和室だった部屋が、少しずつギャラリーへ

今回の工事では、解体して、断熱材を入れて、壁をつくって……と、一つひとつの工程を進めています。
工事途中の写真だけを見ると、

「まだまだ完成には遠いな」と思われるかもしれません。

でも、私たちにとっては、この何もない状態から少しずつ空間が出来上がっていく過程も、とても楽しみな時間です。

もともと和室だったこの場所が、絵や陶器、骨董品を楽しむ場所へ。

そして、ご家族が作品を眺めたり、お孫さんたちが美術品に触れたりする場所へ。
そんな空間になるまで、もう少し時間がかかります。


さて、ここからが本番です

今回のご希望である、東京庭園美術館を思わせるような雰囲気。
そこに、お客様が大切にされてきた作品や骨董品が加わったら、どんな空間になるのでしょうか。

まだ私たちにも完成形は見えていません。
だからこそ、楽しみでもあります。

「難題ではありますが、せっかくなら、とことん楽しみながらつくっていきたい。」

そんな気持ちで、これからも工事を進めていきます。
次回は、さらに仕上げが進んだ様子をご紹介できればと思います。

和室だったこの部屋が、どんなギャラリーへと変わっていくのか。

ぜひ、完成まで一緒に見届けてください。

現場で仕様決め
現場で合わせて仕様決め