キッチンの通路幅、何cmがちょうどいい?

アイランドキッチンや、シンクとコンロがセパレートになった2列型キッチンをご検討されているお客様から、

「キッチンの通路幅は何cmがいいですか?」

というご質問をよくいただきます。

実は、この質問に

「○cmが正解です。」

という答えはありません。

なぜなら、通路幅はキッチンをどのように使いたいかによって変わるからです。


広ければ使いやすい、というわけではありません

「通路は広い方が使いやすそう。」

そう思われる方は多いのですが、実は必ずしもそうではありません。

特にシンクとコンロが分かれた2列型キッチンでは、

シンクで野菜を洗い、

振り返ってコンロまで運ぶ、

という動作を何度も繰り返します。

そのとき通路が広すぎると、一歩、二歩…。

ほんの数歩の違いですが、毎日の料理では意外と大きな負担になります。

毎日繰り返す動作だからこそ、この数歩が積み重なってくるのです。


では何cmがおすすめ?

一般的には90cm前後と言われることが多いですが、

私は、

「90cmが正解」とは考えていません。

これまで施工したキッチンでも、85cmで納めたケースもありますし、100cm、120cmにしたケースもあります。

それぞれのお住まいや、キッチンの使い方に合わせて決めています。


我が家でも悩んだポイントでした

またまた我が家の話で恐縮ですが(笑)、

我が家は家族みんなが回遊できるキッチンにしたかったため、通路幅は本当に悩みました。

住まい全体のバランスを見ながら、アイランドをどこに設置するのが一番使いやすいのか、
図面では「このくらいかな」と思っていても、実際に現場で立ってみると印象は大きく変わります。

我が家では、テープなどで位置を確認しながら実際の動きをシミュレーションして決めました。

冷蔵庫は家族みんなが使います。

「冷蔵庫までの通りやすさを優先するのか。」

それとも、

「料理をする私の作業効率を優先するのか。」

何度も考えながら決めました。

さらに、アイランドには食器を収納する引き出しがあります。

食洗機を開けたときに、そのまま食器をしまえる位置関係になるよう計画しました。

実際に暮らしてみると、

家族は冷蔵庫の前や、食器をしまう引き出しの前に自然と集まります。

飲み物を取りに来たり、おやつを取りに来たり…。

キッチンは料理をする場所ですが、

料理をしない家族も毎日使う場所。

だからこそ、料理をする人だけではなく、家族みんなの動きまで考えることが大切なのだと実感しています。


ご夫婦で料理をするなら少し広めがおすすめ

キッチンの通路幅

最近は、ご夫婦で一緒に料理をされるご家庭も増えてきました。

また、お子さんと一緒にキッチンに立つこともあるでしょう。

そんな場合は、通路幅を少しゆったりと確保することをおすすめしています。

一方で、お一人で料理をすることが多いご家庭では、作業効率を優先した方が使いやすい場合もあります。


「90cm」が正解ではなかった施工事例

以前施工させていただいたお客様は、ご家族全員でキッチンに立つことが多いご家庭でした。

そのキッチンの通路幅は90cmです。

「家族が多いならもっと広くした方がいいのでは?」

と思われるかもしれませんが、

キッチン全体の幅が4,113mmとゆったり確保できていたため、コンロ側とシンク側に人が立っても干渉しないレイアウトになっていました。

つまり、大切なのは通路幅だけではありません。

キッチン全体の広さやレイアウトとのバランスなのです。


まとめ|数字よりも「暮らし方」が大切です

通路幅は、

85cmが正解でもなければ、

90cmが正解でもありません。

100cmや120cmが正解になることもあります。

大切なのは、

そのキッチンで、どのように過ごしたいか。

ご夫婦で料理を楽しみたいのか。

お子さんと一緒にお菓子作りをしたいのか。

それとも、一人で効率よく料理をしたいのか。

その暮らし方によって、最適な通路幅は変わります。

ハートハウスのショールームでは、実際の通路幅を体感しながらご覧いただけます。

図面だけでは分からない「歩きやすさ」や「使いやすさ」は、実際に立ってみることで初めて分かることもたくさんあります。

ぜひお気軽にご来店いただき、ご自身にぴったりの通路幅を一緒に見つけていきましょう。