「冷蔵庫の配置で変わる暮らしの快適さ|見せないレイアウトの落とし穴」
近年、キッチンデザインのトレンドとして「冷蔵庫を見せない」レイアウトが人気です。
パントリー内に隠したり、リビングから見えない位置に配置したりすることで、
すっきりとした空間を演出できるため、多くの新築・リフォーム現場で採用されています。
しかし実際の暮らしの中では、冷蔵庫の配置が家事の動線を大きく左右することをご存知でしょうか?
■ 冷蔵庫は「家族全員の家電」
冷蔵庫はキッチンの中でも、家族全員が一日に何度も使う家電です。
そのため、デザインを優先して奥まった場所に置いてしまうと、
「お母さんしか取り出せない」「子どもが使いづらい」といった不便が生まれがちです。
「〇〇取って~!」と家族の声に何度も応じる……そんなシーンを避けるためにも、
冷蔵庫の位置は“家族の動線の交わる場所”を意識することが大切です。
■ 動線を考えた冷蔵庫配置のポイント
- 料理動線と配膳動線の中間に配置する
調理中も、食卓へ運ぶ際もアクセスしやすい場所が理想です。 - 扉の開閉スペースを確保する
開く方向を考慮せずに設置すると、扉が壁や他の家具に当たることもあります。 - 家族が取りやすい高さ・位置を意識
小さなお子さまや高齢の方も使いやすい位置にすることで、自然と“家族みんなの冷蔵庫”になります。
■ 海外では“見せる冷蔵庫”が主流
海外では、冷蔵庫をキッチンデザインの一部として取り入れる「ビルトイン冷蔵庫」や、
家具のように空間に溶け込むスタイルが一般的です。
“隠す”のではなく、“魅せる”発想でデザインされています。
日本の住宅でもこの考え方を取り入れ、
機能性とデザイン性を両立させた冷蔵庫レイアウトを計画することで、
見た目も使い勝手も良いキッチン空間が実現できます。

暮らしの中心にある冷蔵庫。
「どこに置くか」「どう見せるか」で、日々の快適さは大きく変わります。
キッチンのレイアウトや冷蔵庫の位置にお悩みの方は、
ぜひお気軽にご相談ください。
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