そのキッチン、本当に使いやすい?「2列型セパレートキッチン」の落とし穴と向き合おう
はじめに:人気=正解ではないキッチン選び
「シンクとコンロがセパレートになっている2列型のキッチン」。
最近、このタイプのキッチンがとても人気です。インスタグラムでも、住宅展示場でもよく見かけますよね。

でも、ちょっと待ってください。
“人気だから”という理由だけで、その形を選んでいませんか?
キッチンは毎日使う場所。だからこそ、自分の暮らし方や動き方に合っているかどうか、じっくり考えることがとても大切なんです。
2列型セパレートキッチンとは?
2列型(セパレート型)キッチンとは、
・シンク(洗い物、下ごしらえ)と
・コンロ(加熱調理)
この2つが、それぞれ別々のカウンターや壁際に配置されているレイアウトのことです。
一見スッキリしていておしゃれに見えますし、動線も良さそうに感じますよね。
実際、人気があるのにはそれなりの理由があります。
メリット
- 作業スペースが広く取れる
それぞれのカウンターに余裕があるので、調理や盛り付けがしやすいです。 - 動線が短くて効率的に感じる
体をちょっと横に向ければ、シンクからコンロへすぐ移動できます。 - デザイン性が高い
スタイリッシュな見た目で、LDKに一体感が出しやすいのも魅力です。
でも、本当にそれで大丈夫?セパレート型の“デメリット”
人気がある反面、実際に使い始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する声もあります。
- 水と油の飛び散りが心配
シンクとコンロの間に床があるため、水や油がどうしても落ちやすく、掃除が増えることに。 - 移動が多くなって疲れることも
一見近く見えても、実際に調理中は振り向く“往復”の回数が増えて、意外とストレスになることも。 - 配管や換気のレイアウトが難しい
間取りとの兼ね合いで、理想の配置が難しくなる場合もあります。
40年の経験から伝えたいこと
私たちは40年間、オーダーキッチンを作り続けてきました。
その中でわかったのは、「誰かにとって便利なキッチン」が、「あなたにとって使いやすいキッチン」とは限らないということ。
キッチンの形は、間取りや家族構成、使い方、動き方によってベストな答えが変わります。
だからこそ、「流行っているから」「見た目が好きだから」だけで決めるのではなく、
**“暮らしに本当に合うキッチンかどうか”**を、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
迷ったら、キッチンのプロに相談を
セパレート型が悪いというわけでは決してありません。
ただ、それがあなたにとってベストかどうかは別の話。
レイアウトに悩んだら、ぜひキッチン専門店にご相談ください。
プロの目線で、間取りや動線、設備の配置まで一緒に考えます。
まとめ:キッチンは“暮らしの真ん中”だからこそ、丁寧に選ぼう
2列型セパレートキッチンには確かに魅力があります。
でも、それが「あなたの生活にフィットするかどうか」が最も大切です。
納得のいくキッチンを手に入れるためにも、メリットだけでなくデメリットにもきちんと向き合って。
その上で、理想の暮らしをかなえるキッチンづくりをしていきましょう。
気になる点があれば、遠慮なくお問い合わせくださいね。
キッチン選び、一緒に楽しみましょう!