生地から作る!ラビオリ作り レポート
生パスタで有名なイタリア料理店「Paolo(パオロ)」のオーナーシェフ、植田直樹さんをお招きし、ラビオリ作りを教えていただきました。手作りの生地は少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、コツさえつかめば家庭でも作れそうです。
まずは生地作りから始めます。この生地作りは、卵の大きさや、その日の湿度や気温などのコンディションによって、仕上がりが変わるそうです。レシピには材料が書かれていますが、何度か挑戦して感覚で覚えることがポイントだそうです。
今回生地作りに使用した粉です。
イタリアでは、粉の種類がたくさんあるようでこちらはラビオリや生パスタ用の粉で00粉(ゼロゼロ粉)という種類の粉です。
生地を麺棒で伸ばして専用のパスタマシンで板状にしました。
パスタマシンが無い場合は、大きな太い麺棒で伸ばすそうです。男の人の力がないと生地を板状に薄く延ばすのは難しいなと感じました。参加者の方でパスタマシンを持っている方もいらっしゃっいました。
中に詰めたのは、ほうれん草とリコッタチーズのソースです。
詰める具材は季節に合わせた食材をチョイスしても良いですし、味付けも各家庭で違うようです。
イタリアでは、ラビオリ作りは、家族みんなで会話を楽しみながら作る、各家庭の伝統料理のようです。
今回の教室でラビオリ作りを体験して、子供の頃に祖母と一緒に作った日本の伝統家庭料理、押し寿司作りを思い出しました。
すし飯を作り、一つ一つおにぎりのように米を丸めて(つまみ食いすると、これがまた美味しいのです)、酢で〆た鮭や鯖、そしてお稲荷さんを笹の上に置き、酢飯をのせていきます。
ラビオリも、生地の上に具材をのせ、一つ一つ丁寧に包んで成形していきます。
参加者の皆さんと一緒にラビオリを作っていると、食の楽しみは作っている時間から始まるのだと実感し、共に料理を作ることの大切さを感じました。
植田シェフも、「いつでも手軽に食べられるファーストフードは便利ですが、イタリアではスローフードをとても大切にしている国なんです」とお話しくださいました。
一緒に作った料理がたとえ少し失敗しても「美味しい」と感じ、一緒に次はどうやって作ろうかと考える。そのプロセスが家族との絆を深めるのだなと感じました。
今回の教室では、イタリアの食文化やシェフの裏話なども飛び交い、楽しく終了しました。